1989年、「イカ天」出演を機に大ブレイクした「たま」の歴史を描いた実録コミック。パーカッションの石川浩司の自伝を原作に、中学生のころから「たま」のことを1年365日考え続けている原田高夕己が追加取材を重ねた結果、「原作エッセイ本よりも情報量が多いってどういうこと?」と評判のコミカライズ作品。本巻は「イカ天」出演で大ブレイクしてから、解散に至るまでを描いた完結巻。
中2で「たま」の直撃を受ける。以来30年間一日も欠かさず「たま」の事を考え続けている男。21歳で「たま」ファンクラブ会員になるが、「もっと早く入ればよかった」と後悔する。『「たま」という船に乗っていた』の漫画化に執念を燃やし、今度こそ後悔したくないと石川浩司に直談判、現在に至る。
1984年に知久寿焼、柳原幼一郎と「たま」を結成。担当はパーカッション。86年に滝本晃司が加わり4人体制となり、89年のイカ天出演を機に翌90年にメジャーデビュー、オリコン初登場1位、紅白歌合戦出場など、快進撃を遂げる。2003年の「たま」解散後も精力的に音楽活動を続け、2021年還暦を迎えた。