明治15年8月。志田四郎は、嘉納治五郎に誘われ講道館への入門を果たした。そんな折、一人の男が講道館を訪れる。名は武田惣角。不思議な”御式内”を扱い、治五郎を破るも「”御式内”なら志田君に聞けばすべてわかります」の謎の言葉を残し、立ち去る。それから4年。講道館に新たな危機が迫ろうとしていた――。『餓狼伝』著者・夢枕獏の描く大河格闘巨編が、漫画化!
1951年神奈川県生まれ。77年、SF文芸誌『奇想天外』にて「カエルの死」でデビュー。『餓狼伝』『魔獣狩り』『キマイラ』『陰陽師』シリーズなどで人気を博す。89年『上弦の月を喰べる獅子』で第10回日本SF大賞、98年『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞を受賞。2011年から12年にかけて『大江戸釣客伝』で第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞、第46回吉川英治文学賞を受賞。17年に第65回菊池寛賞、18年に第21回日本ミステリー文学大賞を受賞。同年、紫綬褒章を受章。